↑画像はクリックして拡大します。（別画面）不動産の表示に関する公正競争規約等で規制されている表示特定事項や間取り、周辺詳細地図などは別 面に掲載することを想定しています。（C）SUI STUDIO &ADO
イメージ広告という手法です。シャネルなどの高級ブランドなどがよく行う手法で不動産物件でも第一面 は芸術的なイメージ写真を掲載する高級物件も多いです。今回は「贅沢な時間をすごす、自分の原点」というテーマで作りました。
商品には、それぞれの売れていくパターンがありますが、未来を夢描いて商品を買うというパターンもあります。高級品やその人の行先を担う物（結婚相談所、投資金融、くじ）、贈答品、車、時計、バッグ、パーティードレス、社交クラブ、船上旅行等でしょうか。
夢を見るには、夢をみさせる芸術性が必要です。コピー紙にマジックで情報を手書きしただけでは、夢やロマンは到底思い起こせません。「いいなあ、憧れるなあ」と思わせる写 真やイラスト、デザインや色使い、そして言葉の魔法を駆使して演出していきます。しかし、いくら芸術性とはいえ、広告はアーティストの自己探求活動とは全く違います。作者が感動しないようなクリエイティブは相手にも伝わらないですが、かといって作者だけが、自分の世界に浸るのは大失敗になります。あくまでも主役のお客さんや見込み客さんが主人公となって、憧れの商品を手に入れて高いステイタスの中で振る舞う姿を想像できなければ意味が無いのです。
それに住宅の場合、幻想を抱くだけでなく、もっと冷静に考えないといけない部分も沢山あります。工法や耐震性、保証、間取り、周辺地図、ローン、管理の方法など、重要な情報は今回のどの実験広告案も裏面 に掲載しているという設定にしていますが、ここのスペックがあまりたいした事無いのに、第一面 の方ではいかにも上級に振る舞うのもあまり感心はできません。高級に見せるからには、高級な部分があってはじめてその部分を魅力的に演出できるわけで、商品が高級でないなら、売り方を違うアプローチに変えた方が良いでしょう。賢い消費者は物件情報もしっかり読みます。嘘、ごまかし、まやかしと受け止められるのは最悪の結果 をもたらします。性能にも納得し、なおかつ未来に夢を描けるから買うのです。
今回の案には、広告コピーでなくポエム風の文章を採用して写 真集や詩集の1ページのように構成しています。情報伝達が広告の仕事ですが、いかにも商品説明や商品アピールというものとは一線を画して、物語の世界に誘い込むような読者が読みたくなる、読んでうっとりできる事を狙って芸術性を高めました。芸術性があるCMの例ではネスレが谷川俊太郎さんの「朝のリレー」の詩とコラボレーションしたり、以前のカルピスの期間限定ラベルで和やかなイラストのパッケージを採用したりと、国内でもあるのですが、海外のCMやポスターの芸術性と比べてしまうと、日本の広告メッセージはどうも「是非買ってください」という商魂やCMタイアップの音楽や出演タレントなども「今、売れている」「今、売り出したい」と、クリエイティブとは別 の考え方のキャスティングで行われ、あくまでも軸は「売れればOK」になっている感が否めません。
もちろん「売れなければ広告価値はない」というのが正論ですが、「売るだけ」では海外のショートストーリー風のCMにみられる、ドラマのある、感動を伴わせるものはなかなか厳しいと感じています。もちろん日本は短いCMを何回も流すという背景もありますが、少し心が豊かになる、心がほっとする、ちょっと幸せな気分になる作品を提供するのは、広告に限らずクリエイティブの原点で、日本のクリエイターもそこを目指して頑張っている面 もあるはずですが、結果的に世の中に出てくる物は、商魂にまみれたものも少なくありません。
ポスターでいえば、持ち帰って部屋に貼りたい格好いいもの、あるいは原宿駅の駅貼りのように文化的にファッション性やクリエイティビティの高いものしか掲載できず、結果 として作り出される街並みの景観から、愛される文化や原宿らしさが生まれていくというケースもあります。そしてそのブランドやイメージを好んでいる層は、値段など関係なしに「価値」を見いだして、大きな現金を販売者に落としていっているという事実もあります。広告をタレント人気だけに頼っていればスキャンダルがおこったとき、タレントと心中です。
見ないと言われるCMや広告を「愛される」「〜〜らしい」ものに変えていくには芸術性の魔法は不可欠で、心を元気づけ、ほっとさせる、メッセージは、やはり心から発した物です。それは「商品開発のストーリー」でも、「失敗から逆転した企業に流れる精神性」でも、そのメッセージを芸術の魔法フィルタを通 して感動の物語や素晴らしい名画やプロマイドとして届けていきます。
それに心揺さぶられたお客さんが、熱狂的にあなたの会社や商品を愛してくれ、売り上げも、ブランド価値も、知名度も支えてくれるのです。音楽のコアなファンの人に、「自分の好きな良い曲だから聞いてみろ」と薦められた経験はありませんか？愛する事が楽しみであり、愛する事が活力なのです。そして愛する気持ちを共有したいから口コミが広がるのです。
私たちは、広告の芸術性を高めるという事は昔からずっと考えてきました。私渡辺は、パステル画を描いたり、少し詩の勉強もしましたし、ADO浅賀は漫画が上手く、漫画関連書籍まで出版した経緯があります。クリエイティブの人の多くが自己表現としての芸術活動を追い求め、結果 的に、生活や活動資金捻出のため、広告デザインだったり挿絵だったりというビジネスに携わるケースも見受けられますが、私は逆だと考えます。ビジネスというとても堅苦しく、華やかさに欠けるシーンにこそクリエイティブな表現を活かしていくべきだと思います。つまらない定型書式やノルマや数字だけを追っかけていても心は躍動も感動もしないと思います。心が動かなければ消費活動も積極的に動かないし、まして愛情を感じなければ応援もしてもらえないと思います。
だから私たちは、芸術性も大切に考えてきました。もちろん、販売促進の企画や地に足をつけた正直な営業努力も欠かせないですし、全ての商品が華やかな夢を与えられる物ではないです。ですが、クリエイティブに携わる者として、少しでも心に感じる作品を送り出していく努力は惜しまずに頑張っています。 同じテーマで他の企画も用意しています。私たちは様々な業種の激安セールのチラシから高級商品カタログまで幅広く表現と企画、そして紙ならほとんどの媒体形態でご提案出来るのです。
●【グラフィックデザインチャート】
●イベントで営業マンを変革させる企画
●広告不信で効かないときのプレス企画
●中古物件などで、どうにもアピールポイントが少ない時のイベント企画
●ファンを熱狂させる定番らしくないオリジナルストーリー
●開発都市の物件には、近未来都市をにおわすイメージ広告
●既存の魅力部分以外に現地潜入で探す
隠れた魅力
●物件情報を隠した見せ方で新しい提言者へ
●良いデザインへ！第一印象で決まる、好感度と企業の信頼性
●信頼を得るには、顔の見える広告
また、不動産建設業務や健康食品の通
販、家具、パチンコ、商品相場、美術画材、サッカーに関してはよく理解しています。もちろん企画から納品までトータルで対応いたします。
手がけた業種（健康食品通
販（サプリ、お茶、化粧品、器具）、マンション戸建て販売、工務店、土木建設、各業種会社案内、スポーツチーム広告、歯科医院、カード類、食品販売、各種パッケージ、中古車・カー用品・SS、雑誌、社内報・社外報、携帯コンテンツ・ASP、書籍、百貨店、ディスカウントストア、家具販売・医療家具、金融商品、教材、画材、美術展覧会他多数）
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執筆・文責 渡辺剛(sui studio)
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