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「デザイナーを目指す人の能力診断」
5つの特長

(2005年2月10日執筆)
 
 今回はデザイナーという職を分析します。といってもファッションデザインやカーデザインは詳しく知りませんのでグラフィックデザイナーについてです。

 デザイナーという職業は横文字で聞こえが良く、特殊な能力を持ちお洒落な感性で最先端の生活をしていると思われているのでしょうか?学生のみならず、グラフィックデザイナーやDTPデザイナーを目指したいという人は多いように感じます。また、技能習得スクールもたくさんありますが、デザインという職種が技能だけで全う出来るものなのか?その辺を追っていきます。

 デザイナーになるための能力とはどんなものがあるでしょうか?「センスが良くなきゃ!」「色の感性や想像力、造形力も必要かも」という声が聞こえてきそうですね。あるいは、「変人が多いから、風変わりな人格じゃないか?」と言う人もいるかもしれません。しかし、それは外から見たイメージです。それだけでは足りないのです。実際に必要な能力を5つ挙げてみます。

『タフな精神と肉体』  グラフィックデザイナーは、タフでないと務まりません。精神的にタフとは、「くじけない事」です。これは、絶対必要になります。「自分は武道で精神鍛錬してますから!」「私は、コツコツとやるタイプです!」と精神力に自信のある人もいるでしょうが、デザインの世界の「くじけない、めげない」はひと味違います。

 新人のデザイナーが数ヶ月後にぶち当たる壁があります。この壁をクリア出来ない人はデザイナーに向いていません。それは、「否定を真摯に受け止め、くじけずに精進する」もっと砕けば、「没、駄 目だしを受け入れる」という壁です。字面だけなら簡単に思うかも知れません。しかし実際は、かなりの苦汁です。デザイン業が花形風に捉えられるのも、ミュージシャンの音楽やシェフの創作料理などのように、趣味としても楽しめる、コーディネートや絵作りという楽しげな事を仕事としているからでしょう。

 お絵かき好き、コーディネート好きな新人は自分の天職とばかりにハリキリますが、「自分の頭の中で思うカッコイイ物、綺麗な物」が通 用する訳ではありません。カッコイイ綺麗だけで務まる仕事でもないですが、先輩ディレクターや顧客に自分の作品を思いっきり否定されます。使えないみると他人の作品を採用するかも知れません。「自分のセンスを駄 目出しされた・・・」こう受け止めると、侮辱甚だしく「あの先輩はわかっていない」と自分を擁護しがちになります。たいていは感性に自信のある人がデザイン業を志しますから、仕事っぷりでなく、自分の感性を否定されるとプライドもズタズタです。しかし、そのちっぽけなプライドを捨ててもっと覚えよう、もっと解ろうと考えないと、真に顧客の求める物を提供出来る幅広い対応能力のプロデザイナーにはなれません。

 タフな肉体とは、建設現場のアルバイトのようなタフさではありません。肉体労働系は体も疲れる仕事ですが、仕事帰りにビール飲んでグッスリ眠れば明日への英気を養えます。デザイン業は事務職ですから肉体労働のイメージがありませんが、実際はかなり酷使します。それも神経を酷使しますので、「ビール飲んで寝れば」ですみません。いや、寝る時間を奪われる覚悟も時として必要です.。「締め切りのプレッシャーの中、24時間パソコンに向き合って戦えますか?」というのがデザイン業の肉体労働です。

『物作りが根っから好き』  デザイン業はお絵かき、色合わせ、演出、これらが本当に好きでないと務まらないでしょう。「手に職をつけたい」「かっこうよさそうな職業だから」という憧れや自己利益のみの理由でデザイナーの道を目指す人は、上の(自分のセンスを否定される)という試練に立ち向かえ、乗り越えていけるパワーが足りないとおもいます。それもそうでしょう、「格好よさげな職業の自分を演出」するために志していますから、「なんで、私の感覚まで駄 目を出されなきゃいけないのよ!腹が立つ!」と怒りしか出てきませんね。「格好つけるため」「技術職について潰しが効くようにするため」のみでデザインを志していては、徹夜明けのぼさぼさ頭の臭くてだらしない自分や化粧のはげ落ちた自分なんて想像していないでしょう。

 広告代理店でも出版社でも徹夜までしてスタッフ酷使するのは、悪しき慣習だと思いますが、文句を言っても締め切り日は変わりませんし、不況ですから一人のデザイナーが沢山の仕事を受け持つのも仕方ありません。グラフィックやエディトリアルなどの裏方は外側から見たイメージと違い、地味な世界です。派手なメイクをした新人クリエイターは、数少ないと思います。お洒落なメイクに費やす想像力や時間も既に枯渇しているのが現場の現状です。駄 目出しとリカバリーは何年目になってもずっと繰り返します。薄化粧のあかぬ けない外見でも自分の作品が認められる事を至福と感じられる人でないと、業界に浸っていられないと言う事ですね。

『発想の器用、不器用』  器用、不器用とは、普通手先や指先の事を指します。アナログの頃のデザイナーは、カッターで細かく切り刻んだり、印画紙の薄い膜面 のみをはがしたり、目検討で水平や中心を割り出したりと技能的な能力が必須で、修業時代に修練を積んで技能を磨く必要がありました。しかし、今はコンピューターがその技能を補完できるようになり、年賀状作成など1億総デザイナーのような状況になっています。  

  しかし年賀状をコンピューターでつくれたらプロという訳でないのは自明です。コンピューターでは補完出来ないものがプロデザイナーには必要です。それは、「発想」です。「アイディアが豊富に浮かぶ」というのはモチロンですが、器用、不器用という意味では頭の柔軟性を指しています。転職でデザイナーを目指したいという人で前職が公務員などなら、一度体質改善が必要でしょう。公文書の書式指定のような型にはまった発想では対応しきれないのがデザイン業です。ステレオタイプでは駄 目と言う事ですね。

 例えば、広告のデザイン案を提出して検討中に依頼者の担当は「高級な品格を漂わせたい」と要望を出します。すると販売部の部長が「製品の一部分は自社の強みだから、とにかくどかーんと目立たせアピールしたい」との要望が伝えられます。両者の意見をはねつける訳にはいきませんので、高級な品格の中にも一部分を目立たすアイディアを求められるのです。こういった沢山の要望を器用に処理していく事が期待されています。

『コミュニケーション能力』  コミュニケーションは、業種を問わず大事な要素です。デザイン業に関して言えば、「聞く、話す」だけでなく、「聞き出す、説得する」という能力を求められます。「では、用件をお預かりして上司に伝えておきます」の伝言スタイルでは務まりません。

 先の依頼者の例で言えば、担当の「高級な品格を漂わせたい」という言葉と販売部の部長が「製品の一部分は自社の強みだから、とにかくどかーんと目立たせアピールしたい」という言葉をそのまま鵜呑みにして持ち帰っていては、自分が困る結果 になります。(高級感とは洒落たパンフレット風かな?)、(どーんと目立たすなら、チラシのようにってことかな?)と言葉面 での矛盾が起きている事は多々あります。

 ここで、深く聞き出す能力を問われます。販売部長さんは、(チラシのような印象で売り出したいのか?)(単に、商品のアピールポイントを一番に目にして欲しいのか?)(大きく表現したいのか?表現方法は問わないがしっかりアピールをしたいと言う事なのか?)会話のキャッチボールを何回も繰り返して相手の真意まで辿り着かないといけません。また、言葉通 りに履行するとデザインのイメージ構築が破綻してしまう事も、論理的に説明し、説得すべき部分は説得の必要があります。真意を聞き出し、それを元にした提案をしっかりと説明出来る能力が不可欠なのですね。この部分が欠落した人は、デザイン力はあったとしても損ばかりします。

『感受性』  感受性は、以前『センス』を分析した特集記事で深く追いましたので、簡単に追いますが、日々の鍛錬という事です。センスの悪いデザイナーは使えません。私の学生時代も美術学科だけど、どうにもセンスの悪い友人がいました。これは、自分で気づかないとどうにもしようがありません。感性は授業で教えて伸びるものではないからです。日々の鍛錬、毎日何を眺め、何を感じるのか?こうやって感受性を大きくし、感性鋭く磨くしかないと思います。こういった人間性の部分も問われてくる訳ですね。

 デザイナーを目指す、デザイナーになりたい人は、やはり子供の頃から図画工作が好きなタイプが向いていますね。しかし、作家のように自分の世界を追い求めるのではなく、人のために作ってあげられるタイプの人なのでしょう。


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